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結婚しなくても幸せなこの時代に、Z世代は結婚したい? 

2024.7.19

みなさんこんにちは!10 Inc.リサーチコンサルタントの平澤です。 
弊社は今年2月から自社のオンラインコミュニティ調査ツール「MindSquare™」を活用して、常設オンラインコミュニティ「toiro café」の運営を開始しました。 
「toiro café」では、週1回2、3個のお題を公開し、1週間の期限内に各々好きなタイミングでお題に回答しながら、自分や他者を知る、SNSとはまた違った新たなコミュニケーションの場となっています。 
現在は、一都三県在住のZ世代50名ほどが参加していますが、ゆくゆくは他世代もお呼びしてミニ日本を形成する計画でいます。 
  
今回は、「Z世代の結婚観」についての調査結果をご紹介いたします。 

【調査概要】

実査機関:自主調査(10 Inc.)
調査手法:オンラインコミュニティ調査(MROC)
対象地域:一都三県
調査期間:2024年3月13日(水) ~ 2024年3月19日(火)
調査対象者: 20歳~27歳のZ世代・48名(男性24名:女性24名)

1.    結婚してみたい? 

7割は結婚したい意思を多かれ少なかれ持っており、総じてZ世代は結婚はしたい気持ち。1割はニュートラル、2割程度は消極的。 

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結婚したい理由としては、「幸せな家庭を築きたいから」「子供が欲しいから」「孤独が怖い・一人で生きたくない」など、家庭を持つことに前向きな様子が見られました。 

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一方、結婚に消極的な人たちの理由としては、「結婚が全てではないと思う」というような、結婚にとらわれない幸せの形を考える方、「周りを見ると結婚が良いと思えない」自身の経験から、という人もいました。 

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2.    結婚でいちばん重視することは? 

男女ともに、「価値観」「性格」など、内面重視の人が大多数でした。反対に、「見た目」や「年齢」のような表面的要素は重視されない傾向に見られました。 
お金に関しても、重視されるのは「金銭感覚」で、あくまでも価値観。必ずしも生活力や資産が豊富であることの優先度は高くないようです。 

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その他項目に挙がったこと:衛生感覚、趣味を理解してくれるか、職業など。 

※1位=9ポイント、9位=1ポイント”のように、順位にウェイトを付けて、総合点で順位を導き出しました。 

3.    結婚前同棲する? 

全体の約8割が同棲をしたいと回答。同棲反対派は4%のみと、全体的に結婚前の同棲は常識になりつつあるのかもしれません。 

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同棲したい理由は、結婚の判断材料や事前準備になることが大きいようです。

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少数派の同棲反対派は、同棲することで別れる可能性を懸念する声が挙がっていました。 

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いずれにせよ、同棲することで良いことも悪いことも見えるのは共通認識。Z世代は、結婚前にしっかりと相手を見極める意味も踏まえて、同棲に対しては前向きのようです。 

4.   法律婚 vs 事実婚 

約半数は法律婚派であるものの、約3割は中立、2割弱は事実婚と、法律婚にこだわらない傾向が見られました。別居婚なども聞かれる中、結婚の形も多様化しているようです。 

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5.理想の結婚生活を教えてください。 

総じて「笑顔で楽しみたい」「一緒に成長する」「分担・平等」がキーワード。仲良く幸せな家庭を築きながら、男女対等な立場でいることが重要のようです。ここでも、経済的な安定を自発的に挙げた人は一握りでした。 

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※自由回答集計グラフ

 

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6. まとめ 

いかがだったでしょうか?今回はZ世代の結婚に対する価値観をまとめました。 
7割が「結婚したい」と回答したように、Z世代は結婚に前向きな人が多いようです。現実的な彼らにとって、結婚前に相手と同棲して見極めることが重要。色々なパートナー/夫婦の形がある昨今、Z世代にとって、「法律婚をすること」や「金銭的な安定」よりも、「価値観のあった人とヘルシーな関係性を築くこと」が重要なようです。 
10年後、同じ調査では、果たして結婚観はどう変わっているのでしょうか… 
次回の記事もお楽しみに!