大谷翔平の影響力—野球ファン以外にも届く魅力
2025.3.6
実は、まったく野球に詳しくない広報担当の松下です。そんな私が、野球に関する調査結果をお伝えしたいと思います。
野球に興味がない私でも、プロ野球の試合結果をなんとなく耳にしたり、過去に東京ドームで試合を観戦した経験があります。最近では、つば九郎がお空へ旅立ったというニュースにショックを受けました。大谷翔平選手に関しては、もはやニュースで名前を見ない日はないのではないでしょうか?
野球に関心がなくても、自然と情報が入ってくる。それほど、日本のメディアでは野球が大きな存在感を持っていると肌で感じます。
まもなくMLBドジャースvsカブスの開幕戦が日本で開催されます。みなさんの興味関心度や、大谷翔平選手への印象はどうなのでしょうか?調査結果をもとに、詳しく見ていきましょう。
【調査概要】
実査機関:自主調査(10 Inc.)
調査手法:オンラインコミュニティ調査(MROC)
対象地域:全国
調査期間:2025年2月5日(水) ~ 2025年2月11日(火)
調査対象者: 20代~60代・216人(男性68人:女性148人)
野球観戦率
プロ野球・メジャーリーグ・マイナーリーグの観戦状況は下記のような結果となりました。

調査の結果、プロ野球は約半数、メジャーリーグは約40%の人が何らかの方法で観戦していることが分かりました。
観戦方法としては、テレビやネット中継が最も多く、特にプロ野球では試合会場での観戦率が約20%となっています。
大谷翔平選手の認知率はほぼ100%

大谷翔平選手の認知率はほぼ100%という圧倒的な結果となりました。
また、約80%の人が「顔や名前を知っている」だけでなく、プレー歴や活躍についても理解していることが分かりました。
内訳を見ると、日本のプロ野球時代から知っている人(①)と、メジャーリーグでの活躍をきっかけに知った人(②)を合わせると約80%にのぼります。
大谷選手への印象としては、
「努力家」「ストイック」「才能がある」「人間的に素晴らしい」
という意見が多く、大多数がポジティブな印象を持っていました。
印象に挙がった内容の中で特に興味深いのは、「野球に興味がないが、それでも知っている」という人でも、大谷選手に対してしっかりとしたイメージを持っている点です。

完璧すぎて共感を超えた存在へ?
一方で、大谷選手の完璧すぎるイメージが、共感や「すごい!」という感情を超えて、ある種の畏怖を生むという意見も見られました。
人は、自分と似たようなレベルの人に対して共感を感じやすく、逆に「完璧すぎる」存在には共感しにくくなるそうです。また、このような感情は「畏敬(Awe)」とも呼ばれ、圧倒的なスケールや非日常的な能力に触れたときに感じる「すごい!」を超えた「畏怖」の感情です。大谷選手の規格外のパフォーマンスは、まさにそれに近いのかもしれません。

商業スポーツとしての野球のすごさ
ここまで記事を書いてきて、中学生の頃「ジャイアンツの元木選手が好き」と言っていた自分を思い出しました。
大して野球に興味もなく好きでもない、なんなら野球中継が伸びて、観たいドラマが見られないことに怒りさえ覚えていたはずの自分が、「この野球選手が好き」と言ってしまう。
考えてみれば、野球というスポーツは、試合そのものだけでなく、選手個人のキャラクターやストーリーが語られることが多く、それがファンの心をつかむ大きな要因になっているのではないでしょうか。プロ野球は、他のスポーツと比べても「スター選手を生み出し、ファンに親しまれる仕組み」がしっかりと作られているように思います。
特に、メディアによる報道の仕方によって、観戦しなくても「なんとなく知っている」状況が生まれやすいのが特徴です。テレビや新聞での露出が多く、選手のエピソードが繰り返し語られることで、「この選手、なんか気になるな」と感じることも多いように思います。
そして今、その最たる存在が大谷選手なのではないでしょうか?
圧倒的な認知度と、高い好感度は野球が「競技」の枠を超え、商業スポーツ、「興行」と発展してきた背景があるように思いました。
MLB開幕シリーズ2025で大谷選手に期待するプレーは?
3月18日・19日はMLB開幕戦、カブスVSドジャースが東京ドームにて開催されます。
こちらは日本テレビ系列で「地上波全国ネット、無制限延長・完全生中継」され、高視聴率も期待されるのでスポンサー企業の関心も高そうですよね。
今回の調査では、MLB開幕シリーズ2025で大谷選手に期待するプレーについても聞いてみました。
多くの人が「投打両方(二刀流)を見たい」「開幕投手としての活躍」「ホームランを打ってほしい」といったプレーを期待していました。しかし、特徴的だったのは、華々しい活躍だけでなく、「とにかく怪我をしないでほしい」「いつもの大谷翔平でいてほしい」といった声が多かったことです。

これらの声からも、大谷選手が単なるスター選手ではなく、まるで国民的な存在として愛されていることが伝わってきます。彼の活躍に一喜一憂し、怪我や体調を心配する姿勢は、家族や親しい友人を思う気持ちに近いのかもしれません。
野球には関心がなかった私も、今回の調査を通じて、大谷選手の影響力の大きさを改めて実感しました。そして、彼がどんなプレーを見せてくれるのか、気づけばMLB開幕シリーズを観戦したいという気持ちになっています。
みなさんはいかがでしょうか?ぜひ、日本の宝・大谷翔平選手を一緒に応援しましょう!