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日焼け対策は“美容”だけじゃない!痛み・メンタル・病気リスクまで…みんなどうしてる? 

2025.7.31

こんにちは、10 Inc.で定性調査のリサーチャーをしているハルです。 
連日、猛暑日が続いていますね。夏は子どもの頃からずっと苦手… 
昨年、栃木県佐野市では41度を観測したニュースに驚いたのもつかの間、今年は北海道がその記録を塗り替える…?!という話題も出ており、太陽の勢いは止まりそうにありません。 
さらに恐ろしいのは、肌をジリジリと焼き、増えていくシミや肌ダメージ問題。大人になっても夏は泣けてきます… 
調査をしてみると、実は美容意識だけではなく、日焼けが引き起こす痛みやメンタル面の負担、そして健康リスクを気にする声も多いことがわかりました。 
今回は、当社運営の消費者オンラインコミュニティ「toiro café」に集まったみなさんの日焼け対策に関する意識やリアルな取り組みを紹介します! 

【調査概要】 
 実査機関:自主調査(10 Inc.) 
 調査手法:オンラインコミュニティ調査 (MROC)
 対象地域:全国 
 調査期間:2025年7月9日(水) ~ 2025年7月15日(火) 
 調査対象者:20歳~69歳の男女・257名(男性85名:女性172名) 

日焼け対策何してる? 

日焼け対策を全くしていない人は全体では17%、つまり何かしらの日焼け対策をやっている人は83%。 
性別で分けると女性は99%、男性は52%が何かしらの日焼け対策をしているという結果。男性も約半数の人が何かしらの日焼け対策をしていました。 

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対策方法として第一位は「日焼け止め下地・ファンデーション」でメイクの一環として行っている女性が多かったです。 
第二位は日傘。日傘は2人に1人が活用ということになり、男性の利用者も多く挙がりました。さまざまな日傘が販売されている中、サンバリア100の日傘を挙げた人が複数名いて「サンバリアは人気ですね(20代女性)」「サンバリアは完全にみな実買いです!(30代女性)」等、田中みな実さん推しということも影響を与えているようです。その他のアイテムとしてはラッシュガード、アームカバー、手袋等が挙がりました。

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帽子、手の甲と首が隠れるカーディガンを着用して外に出ます。(女性50代) 

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視覚的に和らげようと、日傘は涼しげな水色ベースのチェック柄を愛用しています。(女性30代) 

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サンバリアの日傘は値段が高めですが、日除け効果抜群でおすすめです。(女性20代) 

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お気に入りはアームカバーです。指先から二の腕全体まで覆える長さで安心だし、 指先や手を穴から出すこともできるので便利です。 
しかも触るとヒヤッとします。私は楽天市場で買いました。(女性20代)

日焼け対策は何のため? 

圧倒的にシミ・そばかす対策でした。シミをつくりたくない、これ以上増やしたくない、という声は女性はもちろん、男性50-60代の方まで全世代男女問わず多かったです。 

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男女別でも見るとこのような違いが見られます。

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日焼けの痛みは周囲の理解が得にくい? 
病気のリスク回避も対策のひとつ! 

そして日焼けは肌の痛み、赤み、痒み、疲労の原因となり「つらさ」を感じているという声は私が想像していたよりも多かった印象です。子どもの頃に辛くても言い出せなかった等、親や学校の理解が得にくかったというメンタル的なストレスがあった実態もうかがえます。 
そして皮膚がんのリスクの軽減は25%と4人に1人の方が気にしているという結果で、白内障を予防をしたいというコメントも多く見られました。 

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男性の意識の高さもうかがえる清潔感と 
日焼け対策 

今回の調査によって男性の意識の高さや意識の変化も感じました。暑さ対策はもちろんのこと、シミを予防したい、老けたくない、というコメントも多く見られました。また個人的に興味深かったこととして日焼け対策が「清潔感」にも紐づいているということ。服装を正す、髪を整える等と同様に、身だしなみのひとつとして「シミを増やさない」というのは心遣いとして素敵だなと思いました。 

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「絶対に焼きたくない!」という意識は高い! 

日焼けに対する意識の10段階では「10:絶対に焼きたくない」を付けた人は4人に1人、10段階中8もしくは9を含めると半数以上が焼きたくない意識が高いことがわかります。 
日差しが強くなる一途をたどる日本では 、日焼けによる痛み、腫れを起こさないようにするためにも、焼きたくない意識の高まりを加速させていますね。 

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また日焼け対策をする理由として美容を意識しているかという問いに対し、「とても意識している」「やや意識している」と答えた人は全体で62%、「どちらかといえば意識している」も含めると82%が日焼け対策において美容を意識しているといえます。美白ブームは日本の女性のあいだで長く続く現象ですが、やはり美容意識は高い人が多いですね。 

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時代が変われば常識も変わる?10年後には 
「日焼け対策」の新たな発見があるかも? 

最後に、50-60代の方たちから「昔は日焼けをした方が良いと言われていた」というコメントが散見されました。確かに、80年代後半から90年代はファッション・メディア・リゾート文化の影響が強く、小麦色の肌であることに人気がありました。そして「健康のために日光を浴びましょう」という価値観が強かったと思います。 もちろん、日光がビタミンDを生成し、カルシウムの吸収を助け骨の健康を維持するという事実は現在も変わっていません。昔は日差しが今ほど強くなかったですし、しみや皮膚癌、白内障のリスクよりも骨の強化のために日焼けが推奨されていたのですね。 

そしてこんなご意見もありました。 

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医学・医療技術は目覚ましい進歩を遂げています。今の常識は未来の常識ではないことは世の常です。今まで解明されていなかった事実が見つかり、人はこれまでとは違う行動を取るようになり、新しい商品が生み出されているかもしれませんね!